
-Jp Credit Card Lab-
“ J C C L ”
日本クレジットカード研究所(JCCL)

世界中で使われ 愛されている便利な“クレジットカード”
そんな“クレジットカード”の世界を
余すことなく追求・研究していきます。
クレジットカードの歴史
クレジットカードの誕生は『忘れ物』から
世界で最初のクレジットカードが誕生したのは、1950(昭和25)年のアメリカです。そのきっかけは、ある実業家の“忘れ物”でした。
ニューヨークのレストランで食事を済ませた実業家が、支払いの時に財布を忘れてきたことに気づいたのです。家族に財布を届けてもらって事なきを得たものの、到着を待つ間の恥ずかしさは彼を新しい事業に駆り立てるほど屈辱的でした。
そして後日、この件を相談した弁護士の友人と出資し、現金がなくても食事ができるクラブを設立しました。クラブ名は「食事をする人」=ダイナース。世界初のクレジットカード会社、それがダイナースクラブです。
当初、支払いの時に使われたのはカードではなくて紙製のチケットでした。従って、正確には「クレジットの誕生」といえるでしょう。
クレジットカードの発展
ダイナースクラブのこの画期的な事業に、大手銀行が目を付けました。
1951(昭和26)年、フランクリン・ナショナル銀行がクレジットカードを発行したのです。
大量消費社会に突入した豊かなアメリカで、現金を持たずにモノやサービスが購入できるクレジットカードは大歓迎されました。
特に浸透したのが旅行・エンターテインメント業界です。
ホテルやレンタカー会社などが自社カードを次々と発行し、バカンス客の囲い込みに活用し始めたのです。
そして1958(昭和33)年、アメリカン・エキスプレス、通称アメックスがクレジットカード事業に参入しました。
この頃からフランクリン・ナショナル銀行以外の銀行もクレジットカード事業へ続々と参入し始めます。
アメックスと同年にVISAの前身であるバンク・オブ・アメリカカードを発行したのも、その名の通り、大手銀行のバンク・オブ・アメリカでした。
1960年代に入ると、アメリカン・エキスプレスはアメリカ組合が発行していたクレジットカードを買収し、アメックスカードの普及率を一気に高めました。
また、バンク・オブ・アメリカカードの発行数も順調に伸び続けており、両者が頭角を現し始めました。
この事態に危機感を覚えたのが、アメリカの他の銀行です。
1966(昭和41)年、複数の銀行がインターバンク・カード・アソシエーションを設立しました。
この協会の加盟銀行が発行するクレジットカードが、マスターチャージカード、現在のMasterCardの前身です。
このように、クレジットカードはアメリカ経済とともに歩み、発展してきました。
クレジットカードと日本の歩み
日本で最初のクレジットカード会社が誕生したのは、1960(昭和35)年12月。
富士銀行(現・みずほコーポレート銀行)と日本交通公社(後にJTBに分離)が、日本ダイナースクラブ(後にシティカードジャパンに分割)を設立しました。
その目的は、外国人観光客の受け入れ態勢を整えるためで、4年後の1964(昭和39)年に開催される東京オリンピックを視野に入れていたと考えられます。
それを象徴するかのように、翌年の1961(昭和36)年、日本が誇る国際的なカードブランドが誕生します。三和銀行(現・三菱東京UFJ銀行)と日本信販(現・三菱UFJニコス)が設立した日本クレジットビューロー、現在のJCBです。
そして1963(昭和38)年、日本ダイナースクラブがプラスチック製のクレジットカードを発行します。
現在のようなクレジットカードを世界で初めて考案したのは、実は日本の会社だったのですね。
その後、続々と日本の銀行や信販会社が国際ブランドと提携し始めます。
1967(昭和42)年にはJCBとアメックスが、翌年には住友クレジットサービスとVISAがそれぞれ国際カードを発行します。
そして1969(昭和44)年、有名なクレジットカードが立て続けに発行されました。
セントラルファイナンス(現・セディナ)や国内信販(現・楽天KC)に続き、翌年にはジャックスがクレジットカードの発行を始めます。
それ以降もカード業界は発展を続け、1980(昭和55)年にはアメックスが日本初のゴールドカードを発行しました。
バブル経済と相まって、クレジットカードはステイタスとしての側面を併せ持つようになったのです。
アメリカ同様、日本もクレジットカードと経済は比例するかのように発展を遂げてきました。一方、経済の歩みが緩くなった現在も、クレジットカードは節約ツールとして新たな活躍の場を拡げ続けています。